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ギッシング『ヘンリー・ライクロフトの私記』(光文社 、2013)

ギッシング『ヘンリー・ライクロフトの私記』(光文社 、2013)

売れない文士が思いがけず遺産相続、風光明媚な田舎に引っ込み、読書と思索の日々を送る。

知識人の理想に満ちた、ギッシングの自伝的作です。昔から岩波文庫に入っていましたが、こちらは2013年に光文社が出した新訳。

ライクロフトは売れない作家として世に容れられない中で、ひねくれたり貧困層に感情移入して義憤を発したりもしていましたが、隠棲後は程よく枯れて過去の自分も素直に見つめなおしています。

ロンドンでの作家生活30年、初老50のライクロフトは静かな田舎家でたまの訪問客と語り、また思索する。
名利を追わず、富貴を求めず、中国の隠者に通じる知識人の理想像といえましょう。

◯貧困とは、もちろん相対的な概念でだが、いろいろと意味がある中でも、特に個々人の知性の評価を含む言葉である。新聞が伝えることを信じるなら、イギリスには大層な肩書きを持ちながら、週に25シリングの収入が約束されればもはや貧者とは名乗れない男女がいるという。何となれば、その知的欲求は馬丁や皿洗いの女と変わりないからだ。
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