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楠木新『知らないと危ない会社の裏ルール』(2015.2、日経プレミア)

楠木新『知らないと危ない会社の裏ルール』(2015.2、日経プレミア)を読む。

大手生命保険会社で人事労務に携わった著者によるゲームのルールの解説。欧米式の経営学では解き明かせない組織の力学に斬り込んでいます。

同期システム、専門職が生まれないシステム的な理由、ムラ社会としての会社、興味深いテーマがあれこれと。

うちの役所では、昇任試験制度になっていることから、万年ヒラでも「おれは敢えて試験を受けないんだ」と理屈をつけて自尊心を保つことができる仕組みになっています。あとから心変わりして高齢受験する人もいますが結果はお察し。力学のなせる技です。


そして著者の言う「ヒキ」という概念こそがこの力学のよって来たるところで、課長が上の顔色ばかり窺って朝令暮改を繰り返し、昼休みや定時もお構い無しに指示を出すのもシステム的な理由だと。課長個人が悪いのではなく、そうしなければ上に登れないシステムなのです。

こんな現状にヒラ社員は大いに不満を持っており、冒頭に引かれるこんな外資のエピソードに涙します。

"ドイツの現地法人で管理職を務めたことがある商社マンによると、終業時間間近に仕事を指示すると、「この仕事は、今やる意味があるのか」と確認されることも多く、社員は常に定時退社だったそうだ。"

昨年夏に出た、日野氏の『定時退社。』が「当たり前すぎて海外では売れない」と評されたものもっともです。「日本人ほど時間を守らないものはない。特に定時を守らない」と言われるのも当然です。


【本文より】

◯入社年次はもちろん、過去の社内経歴や昇格時期はオープンな情報なので、毎年の人事異動を丹念に見れば、一般の社員でも各人の評価は概ね推測がつく。またそれぞれの部署の持つパワーも関心を持つ社員は大体はわかっている。だから人事異動の日は、社内人事評論家や一日人事課長が登場するのである。


◯一言でいうと、「(結果的に)エラくなる人と長く一緒にやっていく能力」ということになる。回りくどい表現になるが、これがもっとも当たっていると思うのである。
(結果的に)というのは、実際に「ヒキ」上げるのは、その権限を持っている上司なので、客観的に能力があるとか、部下の人望があるとかいうよりも、実際にエラくなった人との関係が大切なのである。


◯どちらかといえば、部下に任せて自由にやらせるリーダーが評価される傾向にある。その際にも自分といつも顔を合わせる直属の部下との関係がことさら重要なのである。リーダーの力量や能力によって組織を引っ張るというよりも、側近や部下に相性の合う、有能な人物がいることがポイントだ。
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