石井光太『世界「比較貧困学」入門』(PHP新書、2014)

石井光太『世界「比較貧困学」入門』(PHP新書、2014)

日本が先進国中第3位の貧困国とされた、という一見信じかねる事実を元に、途上国の「絶対貧困」と先進国の国内における「相対貧困」との構造を比較研究したもの。

著者は日大芸術卒の途上国ライター。"物乞う仏陀"が一時話題になりました。

路上生活、教育、結婚、犯罪などのテーマごとに「絶対」「相対」の観点からそれぞれ言及がなされます。

中でも妊娠中絶の話は興味深く。中絶理由の20%は経済的理由とされています。著者はこの相対貧困の構造を「子どもがいては生きていけない社会」と表現。

ひどい社会だ、と脊髄反射してしまいたいところですが、これこそ自然状態なのかもしれません。

歴史上でも農家の次男以下は子どもを残せず、富農や貴族の血統ばかりが繁殖。数代のちには没落した子弟が貧農となり子を為さず、かくして世には名家の子孫ばかりがあふれたという話もあります。
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