岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社、2013)

自由と幸福をめぐる哲人と青年との対話。

アドラーの(あるいは岸見先生の)立場では、自由とは組織からの解放ではなく、コスト(嫌われるリスク)を支払った上で自己を認めること。それは他者のために、承認欲求を満たすために生きる「人生の嘘」から離れることを意味しております。

すなわち、「幸せになる勇気」とは「嫌われる勇気」であるとの洞察。これが書名の由来です。
そして自己を自己として生きること、承認欲求を満たすための「他者の生」ではないそれは、自立した強さを要求するものでもあります。

幸福とは貢献感である、との洞察。しかし、承認欲求を通じて得た貢献感には自由がないとも指摘しています。意図した事業をやっているときの幸福、やがて規模が大きくなり客に媚びるようになったときの不幸を端的に言い表しております。

終盤、「いま、ここ」を生きることを説く哲人。禅そのものです。


【本文より】

◯過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。「いま、ここ」を真剣に生きていたら、そんな言葉など出てはこない。

◯人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないことです。過去を見て、未来を見て、人生全体にうすらぼんやりとした光を当てて、なにか見えたつもりになることです。
あなたはこれまで、「いま、ここ」から目を背け、ありもしない過去と未来ばかりに光を当ててこられた。自分の人生に、かけがえのない刹那に、大いなる嘘をついてこられた。
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望月もちお

Author:望月もちお
モチ好きな祖父に名付けられた本名です。

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2017.10 ガンプラに目覚める。ミニマリスト廃業。
2017.5  ミニマリストに目覚める。
2004〜プリストンテールやってました。2009がピーク。

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