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カーツワイル『ポスト・ヒューマン誕生』(日本放送協会出版、2007)

未来学者が知性の発展段階の研究を通じ将来の「脱人間主義」を見通したもの。

テクノロジーの進化は収穫加速である、脳のリバースエンジニアリング、遺伝学とナノテクとロボット工学、人体の再設計(消化システム、インテリジェント・マシン)、など興味深いテーマがてんこ盛りです。

これらの発展が継続的に加速しているとの発見。すなわち、生命の誕生から細胞の発生までが20億年、パソコンからWWWまでが14年という指数関数的な発展があることを指摘しています。

本書の主眼は、「人間であること」の意味の拡張にあり、知性体としての進歩を語り、やがて遺伝工学や人工知性による生物の限界を超えた高みに至るポイントにたどり着く!と予言、これを「特異点(シンギュラリティ)」と称しています。

元病弱少年としては、著者の描く夢の未来への期待止み難く。ナノロボットと人体の再設計、知識のパターンである意識と頑丈なシリコン製の身体、夢が膨らみます。

およそ500ページにわたる前振りを経て、著者は信仰告白を行います。


【本文より】

◯わたしの身体は一時的なものだ。それを構成する分子は、ひと月でほぼ完全に入れ替わる。連続性を持っているのは身体と脳のパターンだけだ。

◯わたし個人の哲学は、相変わらずパターン主義 ー自分は基本的に、一定時間、持続するパターンだと考えるー に基づいている。わたしは進化するパターンであり、自分のパターンの進化を、みずから方向づけられる。知識もパターンであり、その点で単なる情報と区別されている。

◯わたしは積極的に自分の身体を生化学的に作り直しており、健康状態は、そうしなかった場合とは格段に違ってきている。サプリメントや薬は、どこかが悪くなったときのために取っておくべきものではない。つねに具合の悪いところはあるものなのだ。われわれの身体は、大昔に進化した旧式の遺伝プログラムに支配されているので、そうした遺伝上の負の遺産を克服していく必要がある。

◯人類は、その生体を再生し補強する手段を急速に増やすことにより、すでに生物的な限界を超えつつある。技術によって改良された人間はもはや人間でないとするなら、その境界線はどこに引けばよいのだろう?人工心臓をつけた人は、まだ人間だろうか?神経を移植されたひとはまだ人間だろうか?それが2カ所になったらどうだろう?では、脳に10個のナノロボットを挿入した人はどうだろう?五億個ではどうか?
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