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ソロー『森の生活(ウォールデン)』(岩波文庫、1995)

理想の隠者にして哲人ソローの随想録。現代のニート神phaさんに通じる知足安分の心を感じます。

教育者の理想としても語られるソローは、1830年代にハーバード大を卒業、地元小学校の教師となる。しかし体罰重視の方針に合わず、官を辞して私塾を開く。

やがて著述家として活動の幅を広げるとともに、著作に専念するためウォールデン湖畔の小屋で2年余りの隠遁生活に入る。

隠遁、観察と思索、ソローの得たもの。


【本文より】

◯なぜわれわれはこうもせわしなく、人生をむだにしながら生きなくてはならないのであろうか?腹も減らないうちから餓死する覚悟を決めている。今日のひと針は明日の九針を省く、などと言いながら、明日の九針を省くために、今日は千針も縫っている。

◯仕事といったところで、われわれは重要な仕事など、なにひとつしてはいないのである。われわれは舞踏病にかかっており、どうしても頭を振り動かさずにはいられない。

◯頭の仕事にしろ、手の仕事にしろ、花ひらく現在の瞬間を仕事のために犠牲にはしたくないと、たびたび思ったものだ。私は生活に広い余白を残しておきたいのだ。

◯私は東洋人のいう瞑想とか、無為という言葉の意味を悟った。たいていの場合、時間が過ぎていくことなど少しも気にならなかった。1日の時間がたつにつれて、かえって仕事の量が減っていくような気さえした。朝が来たかと思うと、たちまち夕べになっている。これといった仕事はなにひとつやりとげていない。私は鳥のように歌いこそしなかったが、自分のとぎれることのない幸運に無言でほほえんだ。
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