ソフトバンク社で孫社長の側近を務めた著者のプレゼン技法。
著者は同テーマでプレゼンの総論を書いていますが、こちらは社内プレゼンに特化し、「最短距離での決裁」に焦点を絞っています。
社内プレゼン、というとオシャレ企業の話で自分には関係ない、とも思えますが、紙で課長、部長にご進講する古い会社でもその目的は同じでしょう。
情報量を絞る、色遣いを抑える、スライドを「読ませない」といった基本事項をビジュアルで紹介しており、実用度は高レベルです。
【本文より】
○では、社内プレゼンの成否を決定づけるのは何か?/資料です。私は、社内プレゼンは「資料(スライド)で9割決まる」と考えています。
○社内プレゼンは3分で終わらせるのが基本。長くても5分以内で終わらせます。〈中略〉むしろ、その時間内に収められないのは、提案のポイントが十分に整理できていない証拠だと考えるべきです。
○選択肢があると、人は「選ぼう」とする。
○絶対に押さえるべき3つのポイント
①財務的視点 ②実現可能性 ③経営理念との整合性
○ブレストの人数もマジックナンバー「7±2」を意識してください。
○最重要ポイント以外は全てカットする
○考えさせないグラフが「優れたグラフ」
○むしろ、プレゼンの内容がきちんと詰め切れていないから、余計なアニメーションを使いたがる、というのが実情ではないでしょうか?
○提案全体が否決されたのか、提案の一部が否決されたのかをはっきりさせたうえで、一部が否決された場合には、どこまでがOKか、どこからNGなのかを明確にするのです。
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