ジャック・シェーファー『元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法』(大和書房、2015)

ジャック・シェーファー『元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法』(大和書房、2015)

怪しいタイトルですが、心理学の研究成果を踏まえた「好意を得る方法(敵意を示す方法)」「相手を誘導する方法」「相手の怒りをコントロールする方法」の実践ガイドといった趣。元FBI、舶来モノというあたりがメンタリストさんよりも信頼感を与えます。

著者はスパイ・テロ対策の捜査官を15年経験した後、行動分析プログラムの分析官を7年勤め、これらの経験を活かして心理学教授に転じています。

好意の返報性、ミラーリング、本物の笑顔などの広く知られた心理テクニックはもちろんのこと、コラム的にFBI捜査官時代の活用例が紹介されていて興味深く読めます。

個人的にヒットしたのが「怒りの対処法」の部分。
相手が怒っていることを認識→闘争・逃走反応→冷静な思考・判断ができなくなる、という遺伝的プログラムを越えて「どう対処すべきか」が示されています。

仕事でクレーマーじみた人の相手をすると、「わめき散らして、一体何がしたいんだ」「なぜ解決策に目を向けないのか」「とんでもなく知能が低いのではないか」などと思っていましたが、闘争・逃走反応で認知能力にロックがかかっていると知ればこれも最も。タイミングを見計らい、最初からまともに相手をするのではない、うまい対処ができるようになるってもんです。

【本文より】
◯怒っている人は、よく考えもせずに話し、行動する。そして怒りが強くなるほど、認知能力が落ちる。頭に血がのぼっている人は、論理的に物事を考えられなくなっているため、解決策を示されてもすぐには応じることができない。

◯解決策を提示する前に、まず、相手に怒りをすべて吐き出させる必要がある。

◯怒っている人の中では、「闘争・逃走反応」が生じているため、論理的に情報を処理することができない。だからその場にふさわしい共感を示される分には違和感を覚えない。





■かつて流行ったFBI捜査官シリーズ。こちらは犯罪心理、異常心理のお話で毛色が違います。


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