渡辺一雄『悪い奴ほど出世する』(徳間書店、1991)

渡辺一雄『悪い奴ほど出世する』(徳間書店、1991)を読む。

著者は大丸百貨店に勤務の傍ら、実体験に基づく企業小説を執筆。このため会社に睨まれ部長から主任に降格せられた。このエッセイは会社におけるゲームのルールを解き明かしたもの。

万年ヒラのような人が、「出世するようなやつは何かしら悪事をしているのだ」と言ってもただの負け惜しみですが、著者のように一時でもその位にあった人がいうと俄然真実味が出てきます。


【本文より】
◯「私はダーティビジネスに手を染めたことがない」と言い切れるサラリーマンがいたら、それは彼が正義漢だからではなく、無能のゆえに、「あいつには大事(ダーティ)な仕事はまかせられない」と、仕事がこなかっただけのことである。車を運転しない人間が「私は一度も不法運転をしたことがない」というのにひとしい。

◯出世競争というパワーゲーム、楽しめる奴が浮上する。/勝つためには「勝とう」と思わなければならない。当然至極の事だが、この当然なことをわきまえていない人が案外多い。/「私は争いごとを好まない」などと殊勝なことを言っている人間にかぎって、人事異動の発令のたびに、「誰々に先を越された」あるいは「今期もまた見送られたかと嘆きわめく。見苦しい限りである。

◯出世と無縁で生きようなんてゼイタクだ。
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