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渡辺一雄『悪党係長』(祥伝社、1993)

渡辺一雄『悪党係長』(祥伝社、1993)を読む。

大手デパートで外商部長まで登った著者による企業小説。

お客さま係(=苦情処理係)として各部署からの依頼を一手に引き受け、社長へ報告する権限をうまく使い独自の地歩を固めた中本係長。

主人公の咲坂は重要顧客を怒らせたことから、花形の宣伝課から閑職であるこのお客さま係主任へ左遷。同期が係長に昇進するなか、一人だけ主任に止め置かれ、婚約者にも去られる。一方、なぜか中本とは気が合い、この"悪党係長"からカイシャの実態、ゲームのルールを学んでゆく。

わが社でも「俺を使ってくれる部署手間がんばる!」などと青くさいことを言い、皆が避ける現場統括系部署に行き、お局、高齢ヒラにいじめられて心身を病んだかわいそうな男がおりますが、彼にもこのようなダークヒーローがいたら、と願わずにはいられません。(同期が役職になる中、彼はヒラのまま出先へ下って行きました。)

【本文より】
◯そんな人間だから出世するのだ。/君はまさか会社で出世しようと思えば真面目にコツコツと人の二倍三倍働かねばならないなどと思っているのではないだろうな?/働く人間と出世する人間は別だ。


◯会社に潰されないため、ここらあたりでサラリーマンも自衛策を講じなくちゃ。どうすれば会社に喰われないでやっていけると思う?/月給以下の仕事しかしなければいいのよ/そうすれば月給が少ないと嘆くこともないでしょう。月給以下の仕事しかしていなければ、会社のおえら方はあいつ駄目だということで、政治家に金を運んだり総会屋さんをうまく手なづけるなどの危険な仕事は押し付けてこないわ。無能社員のレッテルを貼られること、これがサラリーマンが安全に生きていける一番の方法よ。


◯お客さま係にとって一番大切なのは、腹の中で舌を出していてもいい、客に、誠心誠意詫びていると思わせる演技力を身につけることだ。これからも君にクレーム処理を頼むことがあるかもしれない、しかし、間違っても本当にすまないことをしたとは思わないことだ。クレームの度にいちいちそんなことを思っていたら精神衛生上悪い。
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