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阿部明美ほか著『まちの図書館で調べる』(2002、柏書房)

阿部明美ほか著『まちの図書館で調べる』(2002、柏書房)を読む。

インターネット黎明期、図書館のレファレンスが活況だった頃に多摩エリアの司書さん10名がレファレンス記録を語ったもの。

往年のこども電話相談室のごとく、大いに好奇心をくすぐる質問もさることながら、司書さんたちの本に向き合う姿勢、レファ本の使い方が見事です。

漢学専攻が大漢和や漢文大系を使い、英文専攻がオックスフォードを紐解くのは当然でしょうが、知の全体系を取り扱う図書館学、レファレンス担当司書はオールジャンルで検索ができるのです。

【本文より】

◯図書館で行うレファレンスの回答は、図書館員の知識だけでこたえるのではない。さまざまな資料を活用しながら、一歩一歩回答にたどり着く。/電話での問い合わせであった。/「中国の女性"ダッキ"について書かれた漢文を見たい」とのこと。/"ダッキ""ダッキ"…聞いたことがあるような気がするが…。思い出せない。/中国の人で漢文に出てくるということなので、まずは『東洋人物レファレンス事典』を"ダッキ"で確認する。[中略]さて、ここまでわかれば『新釈漢文大系』の出番である。/この本は中国の漢文の注釈書で、解説、本文、和訓、通釈、語釈そして余説が載っていて、漢文関係のレファレンスには欠かすことのできない資料である。

◯プルーストは、その名著『失われた時を求めて』の中で、オデットという娘を"システィナ礼拝堂の壁画にあるイェテロの娘チッポラーの顔に似ている"と表現している。「どんな顔なのか、この絵を見てみたい」という質問を受けた。恥ずかしながら、図書館員でありながら、『失われた時を求めて』をまだ読んだことがない。「どこに書いてあるんですか?」とその場でお客さまといっしょに本を開いてみた。
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