ハマーメッシュ『美貌格差 生まれつき不平等の経済学』(2015.3)

ハマーメッシュ『美貌格差 生まれつき不平等の経済学』(2015.3)を読む。

労働経済を専門とする米国の経済学者による「美貌」の価値に関する研究。を一般向けに平たく語ったもの。

橘玲のような偽悪的な、身もフタもない、数字で美貌の価値を実証していくスタイルはまさに知識人の魂の現れといえましょう。

原題の"Beauty Pays"が示すとおりです。


【本文より】

◯経済学は希少性の学問であり、希少性が呼び起こすインセンティブを研究するのが経済学だ。経済学の問題として美貌を扱うには、美貌がめずらしい希少なものでないといけない。(中略)/美しい人が希少なのは、容姿を決める遺伝子は人それぞれ違っていて、私たちは社会全体に共通する何らかの基準に基づいて一部の人たちを他の人たちよりも美しいと感じるからだ。


◯醜い人の収入にはペナルティがつき、美しい人の収入にはプレミアムがつく。(中略)「全体として、アメリカでは容姿が収入にどれだけ影響しているんだろう?」と訊かれたら、一番いい答えは、容姿が下から15%に入る、つまり並みに満たない(2点か1点の)評価を受けた女性たちは、容姿が並みの女性たちより4%収入が低い、だ。


◯美しい人には働いて収入を得るインセンティブが与えられ、醜い人には労働市場を避けて家に引きこもるマイナスのインセンティブが与えられる。家で過ごす時間の価値も、美形とブサイクでは違っている。そしてどうやら、インセンティブの影響のほうが時間の価値の差より大きいようだ。だからこそ美しい女性は醜い女性よりも働いている可能性が高い。/なんにしても、これは実証的な問題だ。
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