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秋月龍珉『白隠禅師』(2013、河出文庫)

秋月龍珉『白隠禅師』(2013、河出文庫)を読む。

85年の現代新書の文庫化。東大哲学科出身の禅者による白隠伝。

白隠というとなんとなく、無骨な水墨画を描く坊さんという印象ですが、法を求めて迷う前半生は他の禅師たちに並ぶものがあります。現代に臨済禅中興の祖と称えられるその禅風。

宗派によりさまざまですが、肉体的に厳しい修行、あるいは意味不明の公案で徹底的に脳を絞り尽くす感覚、その果てに人智を超えたものを見、みずから悟りを感じるという構図はジェインズの「二分心」(二院制の心)にいう右脳の声に従う状態、すなわち統合失調症の状態に自ら達しようというものであるのかもしれません。(この観点でいくと分裂病という旧称は実にぴったりきます)

【引用】
◯厳頭が賊に頭を斬られて大声で叫んで死んだーあんなことで危難を免れないようでは、仏法霊験なしだと思っていたが、厳頭は決して死んではいなかった、今でもまめ息災だった。厳頭はここにいる、即今・此処(いま・ここ)にいるこの自分自身が、厳頭その人であったのだ。これは、「大死一番して絶後に蘇る」体験をして「本来の自己」を自覚した、白隠の喜びの、心からの叫びであった。

◯衆生本来仏なり。水と氷の如くにて、
水を離れて氷なく、衆生の他に仏なし。(白隠禅師和讃)
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