鴨長明『方丈記』(角川学芸出版、2007)

鴨長明『方丈記』(角川学芸出版、2007)

ビギナーズ・クラシックスシリーズの提唱者である編者の武田氏のコメントが光る。徒然草の兼好よりも頑固で純粋な隠者の姿。

冒頭の「行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらづ」は古典の授業でもよく取り上げられるところですが、長明の無常観はこういう観念的なものであるよりも、京の街を襲った災害に由来するようです。

おおよそ半分が災害に関する記述に占められ、そこから人生の無常に至った気配が感じられます。

【本文より】

◯さらにまた、わからない ー ほんの短い人生の間しか住まない仮の宿である家を、だれのために苦労して建て、なんのために見た目を飾り立てて嬉しがるのか。(3段)

◯昔の優れた天子の御代には…、宮殿の屋根は質素に茅で葺いて、しかも茅葺きの軒を切り揃えることさえ無駄な贅沢として戒めた。(14段)
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