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アドラー『個人心理学講義 ―生きることの科学』(一光社、1996)

アドラー『個人心理学講義 ―生きることの科学』(一光社、1996)

96年刊行。13年の『嫌われる勇気』でアドラー心理学をわかりやすく紹介した岸見先生の訳。

トラウマなどの原因に着目した主流の心理学と異なり、原因論の立場(学校に行かなくて済むようにするため実際にお腹が痛くなる、などの反応)に立ったアドラーの代表作のひとつとされています。

一般の会社でも役所でも、劣等コンプレックスを消化し切れず周囲を振り回す人がいると思いますが、その構図は複雑です。最終的には自分で自覚して専門家の手にかかり、個人史の掘り下げから行っていくことになるのですが、はたから見ているといくつかの類型がありそうです。

1.単純な学歴コンプ
→過剰な努力、滅私奉公で挽回を図るが往々にして見当はずれの過剰投資になる。周囲をふりまわす。

2.競争心によるコンプ
→同じ高学歴グループの中で、同期のあいつは一流企業、かたや自分はショボい市役所。世間的には成功の部類と見られながらも自分自身ではすっきりしない。モチベが低下。周囲を軽んじる、攻撃的に。

【本文より 劣等感について】

◯困難を克服するまで待てず、いらいらする人を見ることがあります。強いかんしゃくと激情を持って、絶え間なく動いている人がいれば、そのような人は大きな劣等感を持っている、といつも断言してよいでしょう。自分の困難は克服できると知っている人は、いらいらすることはありません。

◯社会的な過程の全体を理解する鍵は、人は常に自分が秀でている状況を見い出そうとしている、という事実に見ることができます。したがって、大きな劣等感を持っている子どもたちは、自分よりも強い子どもたちを排除し、自分が指揮し支配することができる弱い子どもたちと遊びたい、と思います。これは劣等感の異常で病理学的な表現です。重要なことは劣等感そのものではなく、それの程度と特徴であることを理解しなければなりません。

◯このような人に対する適切な治療は、勇気付けることであって、勇気をくじくことではありません。困難に直面し、人生の問題を解決する能力がある、と理解してもらわなければなりません。これが自信を築く唯一の方法です。そして、これが劣等感を治療する唯一の方法なのです。
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