みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』(文藝春秋、2015)

みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』(文藝春秋、2015)

著者の「ひとり電通」仕事術のまとめ。

見た目からしてロン毛+サングラスの怪しいおじさんですが、そもそも意識的にやっているそうで、「普通」な自分の否定 → 自分を洗脳して「俺はこれが好きなんだ」と思い込む → 誰もやっていないことを開拓というルーティンであれこれ切り開いておられるとのことです。

デイリーポータル編集長の林雄司『世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書』(扶桑社、2014)に似た、気負わない仕事スタイルでありつつ、こちらのみうら氏は真面目ぶって無茶なことを書いているのが愉快です。

たとえば、嫌なおみやげ=「いやげ物」を閃いたみうら氏は、その「いやげ物」を買うためだけに日帰りで観光地でかけ、欲しくもないいやなおみやげ物を買いまくったり、見かけなくなった昭和の「ゴムヘビ」を集めるため台湾の工場に出向いて大量買い付けしたり。


【本文より】
◯今売れているもの、注目されているものは、すでに「ある仕事」なので、そこには手を出しません。

◯「フィギュア」も「和風」もすでにある言葉だし、すでにすごいマニアもいるでしょう。でも「フィギュ和」という土俵には、まだ誰もいない。自分で新たな土俵=ジャンルを生み出せば、自分以外の誰も博士になれないわけです。

◯観光地に行って、「うわ、これいらないなあ」と思った瞬間、「俺が買わねば!」とスイッチを入れて買います。土産物屋で木彫の不細工なビーナス像が4万円くらいで売られていたときには、さすがに躊躇しましたが、もう後戻りできません。

◯高級車を買うよりも、高級ドールを買うほうが、不自然だからです。そして購入後、誰かに「なでこんなもの買ったんですか?」と問われたとき、「全くですよ。魔が差したんですかね」と答えるのではなく、「え、今ラブドール買うの、当たり前じゃないですか?」と平然と答えるわけです。

◯「仕事が、ない」という言い方はたまに聞きますが、「そもそもなかった仕事」を「ある」ように見せるのは、それこそ般若心経の「空」の考え方です。

◯何かを見たり聞いたりしたときに、すぐに好きか嫌いかを判断できるものは、そこで終わりなのです。好きなのか嫌いなのか自分でもわからないもの。違和感しか感じないもの。言葉では説明できないもの。私はそういったものに、グッとくるのです。


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