長谷川高『はじめての不動産投資』(WAVE出版、2013)

長谷川高『はじめての不動産投資』(WAVE出版、2013)

不動産会社の投資・企画担当としてジムシとの交渉、物件の仕入れのキャリアを積み、96年に独立した著者による個人向け不動産投資ガイド。

いったってまともな内容で、「まずは1000万円貯めろ」「貯金習慣が先」「数百万程度ならリート」「表面利回りだけでなく空室リスクを考慮せよ」「ワンルームマンションの投資利回りはリートとほぼ買わない。リスクの少ない分、リートが有利」などごもっとなコメントが並びます。

著者の経験による知見として、投資に見合う物件は100軒のうちわずか3軒で、また好条件の物件はネットに出る前に大家さんのネットワークで決まってしまうといいます。(このため「個人投資家」として地場不動産会社への営業まわりをすべき」としています)

「お金をつかう順番」へのこだわりは投資家ならば心から同意できます。取り上げられる事例でも、自分は賃貸物件に在住しながら、投資用物件を運用する人が目立ちます。

【事例】
37歳会社員、賃貸マンション在住
・30歳当時に親から借りた200万円を頭金に区分所有
・のち地方の中古アパート1棟を620万円で購入

【本文より】
◯ほとんどの「買い物」は、買ったあとにでもマイナスのキャッシュフローしか生じないものです。

◯精進してビジネスを長くやっていれば、誰でも上昇サイクルに乗ることが必ずあります。その儲かったときの余剰金を何に投資するか? 大豪邸、別荘、海外リゾートのコンドミニアム、高級外車にクルーザー…これでは、自分の人生やビジネスのサイクルが下降したとき、足を引っ張るだけです。
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