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アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』(早川書房、1980 ; 早川文庫、2008)

80年の翻訳の文庫化、原作は60年作。キューブリックが映画したことで当時広く知られたようです。

映画だとやんちゃな若者が好き勝手に暴力を楽しむ近未来物語といった雰囲気ですが、原作は15歳の不良少年が主人公。悪仲間の被害者も10歳からの娘さんと大変後味の悪い仕上がりです。

不良少年アレックスは暴力の限りを尽くして悪仲間とやりたい放題、しかしある日ささいな仲間割れから嵌められて一人刑務所へ。数年の刑期を務めるうち、牧師のお眼鏡に叶って特集矯正プログラムの対象となり、「教育」ののち釈放。娑婆へ帰ったアレックスであったが…というお話。

この「教育」がすぐれもので、暴力への嫌悪感を醸成して人格を作り変え、反社会的な行動を想像することすらできなくしてしまうというもの。世にはびこるクレーマーやパワハラさんに強制適用したいもんです。


【本文より】

◯人は自由意志によって善と悪とを選べなければならない。もし善だけしか、あるいは悪だけしか為せないのであれば、その人は時計じかけのオレンジでしかないーつまり、色もよく汁気もたっぷりの果物に見えるが、実際には神か悪魔か全体主義政府にネジをまかれるぜんまいしまかけのおもちゃでしかないのだ。

◯「おまえのおっかさんに向かって、そんな口のきき方をするもんじゃないよ」
と、おれのおやじがいうんだ。「何といっても、おまえをこの世に送り出してくれた親じゃないか」
「そうだよ」おれがいった。「…このきたねえ、くそくせえこの世界へな」

◯党名など意味ないよ。自由の伝統こそすべてなのだ。普通一般人は、その自由を易易と捨ててしまう。うん、そうだよ。安楽な生活のために、自由を売ってしまう。
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