似鳥昭雄『運は創るもの』(日本経済新聞社、2015)

15年4月の日経新聞「私の履歴書」に加筆したもの。ニトリ創業者の半生記。やんちゃな生きざまに連載時から話題になっていましたが、それらに対する著者コメントも追加されてさらりと読めます。

地元北海道での創業期、いきあたりばったりの家族経営、やがて師を得ての飛躍、「お、値段以上。ニトリ」での全国企業へと飛躍していく姿は成功者そのものです。

一方で、みずから落ちこぼれだったと語る青年時代、高校も大学も思うようには進学できずあれこれ手を尽くして潜り込んでいく実行力タイプでもあり、創業者タイプの人格がそのまま現れています。のちに出会う流通の師匠、渥美先生ののアドバイスも適度に聞き流して独自路線、成功したり失敗したり。あるときは気まずさから音信不通になってみたりとやんちゃな精神はそのままです。ある意味これがおっさん受けする爺殺し、人たらしの天分なのかもしれません。


【本文より】

◯「おまえは頭が悪いから、優秀な人材を使うしかない」という父の教えはずっと生きている。(p.184)

◯トップは長期的な視点で考える。オーナー経営であっても、社長業とは社員という「抵抗勢力」との闘いでもあると痛感している。(p.204)

◯[渥美先生の教え]
 「成功体験など現状を永久に否定して再構築せよ。守ろうと思ったら、衰退が始まる」「上座に座るような宴席には行くな。常に下座で自らついで回り、先人から学べ」(p.174)

◯交渉事は断られてからがスタートだと考えている。大半は3回断られたら、やめてしまう。私は4回目からが本番だと考えるようにしている。(p.128)

◯短所を直さず、長所を伸ばせ(p.284)

◯小成に安んじて、早く家を建てるな。係長時代に建てた家に社長は住めない。無理をすれば、借金返済で、やりたいことがやれなくなる。一生涯の目標が、自前の「うさぎ小屋」を建てることにあるとは情けないではないか。(p.318)

◯当時「夜中3時前に帰るのは男じゃない」と放言し、飲み歩くことを自粛することは全くなかった。道内中、どこでも遊びに行った。ブランデー1本を氷入れに入れて、みんなで空になるまで飲み回す。すると誰かがぶっ倒れたりして元気いっぱいの日々だった。(p.193)
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